岩手県西和賀町を対象とした研究です。西和賀町の湯本温泉はかつて、湯治場として近隣農村を中心に親しまれ、西和賀町の中心として栄えてきました。しかし、需要が増え、国内他温泉地のように歓楽街化が始まると、団体宴会客向けに旅館が無理な巨大化を図りました。一時の大きな需要が無くなり、時代・客層が変化すると、無理に巨大化した旅館は廃業に追い込まれてしまいました。
　また、住環境の悪化による地域独自の「まちらしさ」の断片化、定住地の需要に的確に対応できていない現状など、まちとしての「地域力の脆弱化」「非持続性」が懸念されています。
​　そこで本研究では、新しい需要に応じた地域性のある持続的なまちの形態を形成することを目的として取り組んでいます。